クレオール主義が持てはやされる時代

 人類社会は戦争を繰り返してきた。20世紀はまさに戦争に明け暮れる世紀となった。民族問題を土台に起きた第二次世界大戦(ナチスドイツによる戦争はユダヤ民族の虐殺、ゲルマン民族の絶対的優越性や洗浄主義の究極的な主張のもとで行われた)米国に代表される資本主義国家とソ連に代表される社会主義国家との覇権争いやイデオロギーの対立による冷戦時代を経て、ベルリン崩壊やソ連解体に象徴される民族自決という目出度い時期を迎える。湾岸戦争もあったが、世界は平和に見舞われていた。まさに戦争によって平和を取り戻した瞬間でもあった。
 それが21世紀に突入した後に、宗教対立を機に起きた戦争が再び平穏な日常に影を落とすことになった。911同時多発テロを踏み台にして、アフガン進攻やイラク戦争が勃発した。著名な社会学者のハンチントンは今回の戦争を「文明の衝突」だと表現した。アメリカは世界「警察」としての威力を持って十分な報復措置を取り、イラクの暴君フセインを捕まえて葬ることで鬱憤晴らしを果たした。
 やっと沈着を挽回した社会は2008年の北京オリンピックに注目を注ぐ。中国は幾度ものオリンピック委員会に申請を行い、やっと掴んだチャンスを120%生かしてやろうという情熱感は見て取れるほどだった。しかし、そういう熱い思いに待ったかけるマイナス要素が立ちはだかった。中国にはこれまで民族問題が山積していたにも関わらず、きちんと対応してこなかったことの裏返しとして現れたのは、チベットやウイグルなど少数民族の人々が政府に待遇への改善を呼びかけ、オリンピックの開催を阻む障害となった。最終的に中国政府は様々な問題と悪戦苦闘しながら、オリンピック開催を成功へと導いた。
 ところが、それらを吹っ飛ばすような出来事が米国の大地で起きた。今までは絶対無理だと看做されていたことをある男が成し遂げて見せた。オバマという民主党の黒人議員が選挙ですべてのライバルを打ち負かし、アメリカ大統領の座を仕留めた。アメリカ史上初の黒人大統領の誕生に、世界中が喝采を送った。オバマは顔色や外見を見る以上、黒人に見られがちだが、実を言うと彼は白人の母親と黒人の父親を持つハーフなのだ。父親はケニア出身で、母親はアイルランド系アメリカ人だが、これが原因で小さい頃のオバマずいぶんいろいろな苦い思いをしたそうだ。なぜならば、オバマ自身が執筆した自伝「マイ・ドリーム」によると、20世紀の60年代まで黒人が白人と結婚すること自体が一部の州で法律上認められないほど反対されていたそうだ。そういうのを押し切って、ゴールに至ったのは、差別問題を正面からぶつけていくという身構えだったかもしれない。それがあったからこそ、オバマが白人主流の社会で大統領の座を奪回できたに違いない。そうだ!差別問題に打ち勝つのはクレオール主義なのだ。人間社会だけではなく、動物や自然界にでもクレオールが進行している。地球温暖化で北極圏の雪が溶けたせいで、ホッキョクグマの生存が脅かされつつある。そこで、ホッキョクグマが黒熊と交配し、陸と水両方に強い混血熊が誕生した。 
 それと似たように、環境問題が重視される中で、交通手段の一つとされる車にも変化があった。今消費者の間では、ハイブリット車が愛用される傾向にある。電気自動車とガソリン車の配合によって誕生した環境にもやさしいし、省エネにも適している最強の車だ。
 どうやら、クレオール主義主役の時代が到来したようだ。
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クレオール主義が持てはやされる時代 への1件のフィードバック

  1. Erden より:

    お勧めだけど、Newsweekの日本語版に投稿してみれば・・・http://nwj-web.jp/letters/index.html是非とも

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