「決断」という言葉の語源

 小説家として世間から一目を置かれる傍ら、コンサルタント兼アドバイザーとして政財界まで活動を広げている方がいる。その名は村上龍なのだ。日本では、彼と同姓のもう一人の小説家がいる。村上春樹という方で、世の中に数々の名作を送り出した中、「ノルウェーの森」は世界中から読まれ、この一作で村上春樹は文学ノーベル受賞者の候補にまで選ばれた。そんな村上春樹のことを村上龍はライバル視しているのではと日本の大勢の読者が思い描いているらしいが、村上龍の著作の中で「そんなことない」と明記した上で、相手をライバル視する前にまず自分のやりたいことに全身全霊を注ぎ、充実したマイライフを送るのがポイントだと主張を兼ねる。
 そんな村上龍が最近出版されたばかりの著書の中で、「決断」という言葉の語源について興味深く解説している。それによれば、そもそも決断というのは大昔、川が氾濫した際に、溢れ出る水をどこに流すのかを決めるということからきたという。無論、流す先々には村があるわけだから、どの村を沈めるかは覚悟するという犠牲を伴う大事なことだったそうだ。
 人生の中で決断を迫られることは多々あり、損得するのは承知の上で決めなければならない。どっちつかずに、迷っていると二兎を追う者は一兎をも得ずという結果になってしまう。確かに選択の際は、冷静さと慎重さは欠かせられない。だからといって、行動取るのを止め、静観するわけにもいかない。時間ばかり経てば、さらなる犠牲を払うことになる。それが故に「苦渋の選択」という決断の重苦しさを反映するような硬い言葉が生まれたのだろう。
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