字幕付けが難航する

 映画宣伝のために上京して半月以上経った。映画宣伝会社や配給会社を回り、プレゼンしたところ見せる先々で好評を施す結果となった。だが、肝心な値段交渉となると、皆消極的になる。世界の金融危機が映画業界にも爪跡を残しているということはよく聞かされる中、今日も映画宣伝会社のビー・ウィングの代表である田中さんから暗いニュースが届く。トップスターが登場する韓国映画でさえ、思わぬほどの安い値に留まっているという。それでも、僕は自分の中で描いている値段で取引されることを確信して、数日前から始まった字幕の日本語訳に専念する。映画「セチンハンルー」の場合は、司祭用語が登場するが、これがまた僕の悩みの壷になっているのだ。なぜならば、祭りの行事に携わる当事者の口から出てくるお経はモンゴル語でさえ意味が伝わらない時がある。それを日本語に訳すったらもう至難の業だ。それに字幕付けは東大に通う友人のエリデ二君に頼みっぱなしだが、字幕付けは、彼も僕も初めてなので、作業は思い通りに進まない。頑張って東京国際映画祭に作品を持ち込み、一旗上げたい気持ちが、全身をくすぐる。それが唯一のやる気を起こすドーピングになっているのだ。
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