モンゴル人ネットワークに宛てたメッセージ

朝青龍が相撲界を引退することは誠に遺憾なことです。同じモンゴル民族の一員として彼のこれまでの大いなる活躍に敬意を払いつつも誇りに思っています。十年間に渡って日本を「土俵」とする留学生の我々にとっての朝青龍の存在は大きかったです。挫折や疎外感を味わった時は彼の取り組みの一番を見ては心の傷を癒えていました。僕にとっては正に特効薬或いは起爆剤に例えられるような人物でした。モンゴル人の中では、先祖チンギスハーン以来日本を揺るがした二人目の人物だと言っても過言ではないでしょう。昨日僕は本件について、モンゴル国の友人数人にも意見を問い質しました。日本と同様にやはりモンゴル国内でも賛否両論でした。相撲に対する執念深さや相撲界に与えた功績は人一倍だが、土俵外の自己コントロールは緩かったのではないかと見解を示す者もいました。
 僕は彼に後一二年くらい土俵生活を送ってほしかったです。そうすれば、日本人横綱のこれまで作り上げた記録を塗り替えることもできたかもしれないですね。一部の噂では、日本の国技において、一外国人力士に何もかも持っていかれるのを恐れ、圧力あっての引退との説もあります。そうすれば、今回の事件も誰かが仕掛けた罠だとしか考えられないですね。でも陰謀説を別として、国技とする大相撲に一外国人力士を横綱の地位まで育て上げた日本人も寛大です。例えば、モンゴル相撲だったら、同じようなパターンはあり得ないでしょう。モンゴル国内では、相撲大会に当たって違う民族、外国人はモンゴル相撲を取る資格さえ与えらないのです。モンゴル国の友人の話によると以前に相撲大会になった時、同じモンゴル圏だったトゥバ出身の力士が登場し、三回戦まで上り詰めた時、周囲からヤジが飛ばされ、反発のあげく皮肉にも会場を追い出される結果になったそうです。同じ民族で兄弟のような旧モンゴル圏の人々でさえ気楽に参加できないくらいのハードルの高さです。もし、中国人(漢民族)だったら国は別としても華僑というだけで、同胞だと言って大いに庇っただろうし、民族のスポーツ大会だったらむしろ喜んで参加させてやったでしょう。そういう点で、日本人も本当に偉いです。
 一大ヒーローの歴史にこうして幕が下ろされました。朝青龍が土俵を去るとなると、僕もこれまで「土俵」として活動を繰り広げてきた日本を後にする日も近いだということを意味します(^^)。それだけ僕の個人生活にとっても掛け替えのない存在でした。さらば!我が横綱!avarga min bayartai!
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