変わったものを見たがる現代人

 インド生まれの男の子20歳、生まれ付き身長が伸びることのない難病を患い、20歳になっても普通の2歳児の身長と同じ高さだ。彼がこの障害を理由に自閉症に陥り、ろくに学校に行くこともせずに、日々悶々と家で過ごしていた。彼の唯一の楽しみはテレビを見ることだけだ。そんなある日テレビで中継される自分の大好きなミュージシャンによる華麗な歌声に派手なパフォーマンスが彼の目に留まり、無我夢中になった。その後、彼はそういうエンタテインメントの番組を見逃さずに鑑賞した。好きな歌手やダンサーが出てきたら、いつもの間にか自分も真似て踊るようになっていた。ある日、父親の友人からテレビ番組で出演してくれることを唆されるがままに、受けて見ることにした。オーディション当日、彼は好きな歌手と同じような格好をして、現場を訪れ、40数センチしかない体を懸命に動かし、見る者すべてを圧倒することができた。そうだ。憧れの歌手と同じような格好をし、テンポの速い自分の動きが周囲から好かれたのだ。彼はこの一件でたちまちインド中にその名が広がった。彼もそれを意識したかのようにロミオという芸名を付け、ジムに通い筋トレに励んだ。いつか気がつけば、周囲から「世界最小の筋肉マン・ロミオ」と呼ばれるようになっていた。やがて、イギリスやアメリカのエンタテインメント業界から声をかけられ、ロミオがご両親と初めて渡米することになる。無論飛行機乗るのも初めてのこと。アメリカに到着したロミオを待ち受けているのはシュワルツ・ネッカーなど数多くの大物の芸能人を育て、プロデュースしてきた敏腕プロデューサーだった。ロミオはプロデューサーに会い、その場で持ち前のダンスを披露した。それを見たプロデューサーはご満悦な表情を浮かばせ、もしロミオご本人がアメリカでやっていきたい考えがあるんであれば、全面的に面倒をみてやると快諾した。
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