国を動かした強き女性

 世の中は男性が強いものと、女性を弱者だと捉えがちだ。実を言うと、女性が男性よりも強く、男性よりも生命力があるという見識も出ている。流産で命を落とされる赤ちゃんの3人に2人が男のだという分析結果もある。女性たちが強さを秘めているのは多分子供を守るという母性本能によるものだろう。
 ヴェロニカ・ゲリンはアイルランドのダブロン市の市民で、会計士として息子と夫三人で平凡な暮らしをしていた。だが、目を背けたくなるようなアイルランドの状況が彼女を新聞記者へと駆り立てた。新聞社へ入社してわずか9カ月で9本ものスクープを取り上げ、一躍敏腕記者に躍り出た。彼女の心の中に世論に向けて一番訴えるべき一つのことが潜んでいた。それはダブロン市の麻薬中毒による犯罪の蔓延だ。市民の100人に一人の割合で、麻薬中毒が進行していた。市民を麻薬三昧に陥れたのはほかの誰でもなく、やはりマフィア組織だった。市民に麻薬を売りつけては、自分たちがその利益を得て潤うという構図には異議を唱えるものはいなかった。新聞社が記事に取り上げるどころか、警察でさえ媚びるくらい、それだけマフィアの存在を恐れられていた。でも、ヴェロニカは違った。彼女は国を救うため、愛する息子を守るために立ち上がった。彼女は麻薬中毒者をインタビューすることから手がけ、麻薬を売って利益を得るマフィア組織の核心に迫った。調べから数カ月経ったところ、彼女の取り調べによって尻尾を掴まれそうになったマフィアがしっぺ返しの一環として一家三人が暮らす家に銃弾を打ち込んだ。でも、彼女は怯まなかった。新聞にマフィアの犯罪歴を暴露した記事を投稿し、全国の読者の注目を受けることとなった。やがて、彼女がマフィアのボスに接近し、真実を叩きだそうという行動に出た。だが、マフィアたちは黙ってはいられなかった。ある日、彼女がマフィアに襲われ、銃で打たれる目に遭った。それでも、彼女は最後までやり遂げたいという信念を貫き、傷も癒えていないままならぬ状態で、マフィアのボスとされるギリガン氏の自宅へ取材しに向かった。マフィアのボスとして自分をどこまでも取り付くようなヴェロニカのしつこさにギリガンは容赦なく暴力を振った。殴られて済むものか、徹底的に取り上げるぞと思い、闘争心を燃やしながら、マフィアボスの宅から愛車を走らせ、自宅へ向かっている途中、殺し屋の銃弾に撃たれ、37歳で永眠した。彼女の葬儀に多くの市民が駆け付け、一時の首相も足を運び、花を添えた。彼女の活躍ぶりはただではなかった。彼女の勇気ある行動に掻き立てられ、数千人もの市民たちがマフィアたちの悪態に向けて、デモを繰り広げた。やがて、消極的だった警察も動き出し、マフィアたちの逮捕に急いだ。
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