乱破

  激しい雨が降る中、僕は街へ飛び出し、NHKの太田さんに連れられ、御徒町にあるパキスタン人の経営する宝石店を訪れた。バブルが続く中国ではストーンビジネスもかなりのシェアを占める。何より石好きな太田さんに勧められるがままにパキスタン人マスードさんの店SARAIを電撃訪問した。一見チャーミングな伯父さんで、商売に長けているようにも見えないが、この道7年間歩み、妻に3人子供の家族を養ってきたそうだ。店はトルマリン、ラピスに水晶などのアフガニスタンやパキスタン産の石で埋め尽くされていた。通常の店よりも安く販売し、不景気に陥っている日本の国民の購買力を高めようと日々努力しているわけだ。僕が母親のためにネックレスとイヤリングを購入したところ、僕にシルバーのイヤリングWまでおまけしてくれた。そして、満面の笑顔を見せ「また宜しくね」と低いトーンで喋りかけるのはお客の心を引きつけるポイントなのかもしれない。
 そこから出て、お茶の水にある「金美癖」という中国の美術と骨董品を売っている店に直行する。高そうな骨董品で身の周りを固めていた。しばらく、談笑を交えいていると、太田さんがとある骨董品に目が止まった。2万円もする礎を戸惑うことなく、あっさり購入していくぶりにはさすがの僕も呆気した。まあ、好きなものには金が惜しまないというのは人間誰でも持っている要素なのだろうか。
 いよいよ、夕食の時間が近づいてきたところで、二人で夕食に臨んだ。食事の席でいろいろなことについて話し合った中で、とある話題が僕の注目を引いた。それは忍者についての話なのだ。忍者は江戸時代に盛んだったが、明治時代をピークに足跡を途絶えたという。気になるのはその呼び名だ。「乱破」と書いて「ラッパ」と呼んでいたそうだ。特集能力を持っているだけでは物足らず、5,6歳から過酷な訓練を積み重ねて成り立つような存在だったのだ。水の上を下駄でバランス感覚を保ちながら渡り歩ける技には憧れるばかりだ。
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