エネルギーや地下資源が国家発展の生命線になりつつある。内モンゴルではそれを反映するような事例が最近よく起きている。数年前に内モンゴル自治区のシリンホト市から少し離れた草原地帯に石炭の集積地が発見された。近所に住んでいた遊牧民一家の大黒柱である二十代の青年にエネルギー担当者が説得に当たり、エネルギー地帯の一角からの移住を求めた。青年は最初は少し難色を示し、抵抗したものの、相手側の一言で即座に移住することを口にした。そんな彼を動かした大きなきっかけはお金を納入するという相手側による口約だった。数字だけでも夢見たことのない400万元という巨額に立ち退きを快諾した。皮肉なことに青年が巨額を手に入れたとたん、近隣同士や友人たちが彼に尻尾を振り、煽てすることで、彼のお金で思い存分に遊び、食べるだけ食べた。一年も経たないうちに、青年の懐の具合が悪くなった。400万元もの巨額を一年も経たないうちに使い切った。青年に残るのは400万元を使って豪遊したことの思い出だけだ。
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